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私の音楽は、十数年前の誕生日に贈られた一台のドイツ製オルゴールから始まりました。
そのオルゴールは、ねじ巻き式と違って、細長いカードを差し、ハンドルを回しながらメロディを奏でるという物です。
つまり、カードの枚数だけ音楽を楽しむことができる便利な楽器でした。
贈り主は、2択でブラウスかオルゴールのどちらかをたずねてきました。
ここでオルゴールを選んだ事から少し大げさですが、私の道が開かれたような気がします。
早速なじみの歌をオルゴール用に編曲してみました。
その頃作った「春が来た」「夕焼けこやけ」等の曲は、当時寝たきりであった川アの母がよく廻し
ました。
入院している時には病院へ持って行き、お部屋の方々と楽しみました。オルゴールを伴奏に皆で歌っていると、向かいの部屋からも歌声が聞こえてきます。
思わず笑みがこぼれ、お互い顔を見合わせる場面もありました。
1台の小さなオルゴールが繰り出すやさしい空気が、病院で過ごされる方々のお気持ちを1つにするという、何か不思議な力と幸せを覚えました。
そして、私のこれからの過ごし方を模索していた時期であったことから、求めていた目標の1つに辿り着いたような気になったのを覚えています。
それからオルゴールについて調べる内に、ドイツの玩具に出会いました。
これも又ステキなものばかりで、すっかり魅了されました。オルゴールもそのアイテムに入っていました。
そんな折、世界最大とされるTOYメッセ(ドイツ、ニュルンベルグ)に行かないかとの誘いを受け、勿論、迷うことなく行きました。
これが新たな音楽を知るきっかけとなりました。
以来毎年出かけることが数年間続きました。
1回目で残した目的を2回目で、2回目での事は3回目でと連鎖的になったのです。
当初はTOYメッセと観光の地ドイツでしたが、いつしか好きな音楽を追い求めるようになっていました。
ドイツの音楽と言えばクラシック音楽を誰もが想い浮かべますが、これとは別に民族的音楽が、
それ以前の長い歴史をもって、現代大衆文化として確立され、幅広くそして深く根付いています。
人の集まる所に音楽ありき。歌があり、ダンスもありの軽快なリズムが、街角やビアホールで溢れんばかりに鳴り響きます。
ソーセージやジャガイモ料理を前にして杯を挙げながら味わう醍醐味は、日常ではなかなか経験できないものです。
先述のオルゴールにも民族音楽を取り入れ、人形劇をミュージカル風に作ったり、童話の読み聞かせの導入や朗読のバックミュージックとして、応用範囲もかなり広がりました。
レンドラー、ワルツァー、ポルカ等を気軽に楽しめる雰囲気を求めるようになりました。
今では民族楽器とその楽譜を見ることを旅の目的にしていることが多くなっています。
昨年の12月3日、国分寺町の女性会館で「オルゴールとストリートオルガンを聞く集い」第6回を催しました。オルゴール、ストリートオルガンの演奏、ハックブレット二重奏、チターとハックブレットの合奏等共演者を含めて演奏しました。
音楽の香りをこの地に漂わせ、陽気で楽しい文化を共に楽しむ機会となれば、私の音楽もこの先まだまだふくらんでいく事でしょう。
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